じゃがいも冷凍できるのか気になりませんか?
じゃがいもを冷凍保存する方法と冷凍したら栄養はどうなるのか!
じゃがいもを冷凍して作り置きする方法とレシピについて紹介します。
忙しくてもすぐ食べられる?じゃがいもも冷凍して作り置きできる!?


じゃがいもを冷凍して作り置き
【レシピ1 細切りじゃがいもの中華風炒め】
じゃがいもだけでも手軽な1品です。
- サラダ油を熱したフライパンに冷凍のままじゃがいもを投入して透き通ってくるまで炒めた後、ピーマンや肉類を加え、肉にしっかり火が通るまで炒めます。
- 味付けは塩コショウの他、顆粒タイプの中華スープのダシなどで整え、最後に醤油を鍋肌にジュッとひと回しして出来上がり。
【レシピ2 じゃがいものガレット】
細切りじゃがいもとピザ用チーズを混ぜて焼くだけのお手軽料理です。お好みで黒コショウやパセリ、バジルなどのハーブを入れましょう。
冷凍じゃがいもを使うときは、バターをひいたフライパンで先にじゃがいもだけをある程度火が通るまで炒め、チーズや香辛料を適量混ぜ合わせて丸く広げ、蓋をして5~10分ほど弱火で加熱します。
※ケチャップなどを添えましょう。
じゃがいもは、生のままでの冷凍保存にはあまり適さない野菜です。生のじゃがいもをそのまま裸で冷凍すると水分が抜けて細胞壁が壊れてしまうため、解凍すると水分の少ないパサパサな状態になります。
冷凍する場合は加熱をしてから冷凍するのがおすすめです。
さまざまな料理にも応用が利き、調理時間の短縮にもつながるでしょう。いずれの場合も1ヶ月を目安に使い切ります。
熱湯で茹でた場合も、電子レンジで蒸した場合も、そのまま潰してマッシュポテト状にする。完全に冷まし、小分けにして冷凍しておくと使いやすく、風味や食感損なわずに使用できます。
じゃがいもの基本の保存方法
・常温(保存の目安:約4カ月)
段ボール箱に新聞紙を敷いてじゃがいもを入れ、冷暗所に置いておく。そのとき、リンゴがある場合は一緒に入れておくと、エチレンガスの働きによって発芽しにくい。上に新聞紙をかけて、風通しをよくしておくと長持ちします。
・冷蔵(保存の目安:約3カ月)
気温の上がる夏場は芽が出やすいので、冷蔵庫で保存を。ただし、温度が低くなりすぎるとでんぷん質が低温障害を起こし、早く傷んでしまうため、冷蔵室ではなく必ず野菜室に入れる。使いやすい数を小分けしてキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて保存。
・冷凍(保存の目安:約1カ月)
皮をむいて、棒状やくし形など、小さく使いやすい形に切る。水にさらし、水気をしっかり拭き取って冷凍用保存袋に入れ、生のまま冷凍庫へ。
マッシュポテトのグラタン
電子レンジを使って解凍したマッシュポテトで手軽に美味しくできる1品です。
作り方はいたって簡単、耐熱容器にマッシュポテト、ミートソースやたらこバターなどのパスタ用ソース、ピザ用チーズの順に重ね、オーブントースターでチーズに焦げ目が付くまで焼くだけ。
同時にアルミカップに入れたミニグラタンを作っておけば、翌日のお弁当にも活用できます。
・ポテトサラダ
それぞれ家庭の味がありながら、自分好みのアレンジを生み出せるポテトサラダ。パンに挟めば朝食やお弁当にも使えます。そんな定番のポテトサラダも、冷凍マッシュポテトがあれば手早く作れます。
電子レンジで解凍、温めまでしてホクホクに戻したマッシュポテトに
スライスして軽く塩もみし水気を絞ったきゅうり、細かく切ったハムまたはカリカリベーコン、マヨネーズなどを適量加えて混ぜ、最後は黒コショウで味を調えます。
冷凍保存したじゃがいもは使えない
正しい方法を知ろう!じゃがいもを冷凍したとき黒い部分はなくなる?


そのまま生で冷凍するのはだめ!
じゃがいもは生で冷凍するのには適していません。生で冷凍すると、じゃがいも内の水分が凍って氷の結晶になります。その結晶はしだいに大きくなって細胞の組織を破壊します。
解凍すると、この壊れた細胞の中の氷が融けて流れ出します。じゃがいもは水分がなくなって、柔らかくふにゃふにゃになります。栄養素や旨味が水分と一緒に流れ出てしまうので味がまずい原因になります。
加熱調理済みのじゃがいもが冷凍保存に向いている
じゃがいもを冷凍保存する場合は一度加熱しましょう。茹でたり蒸したりした加熱調理済みのじゃがいもは冷凍保存に適しています。
電子レンジでの加熱でも大丈夫です。加熱しておくと、食感が悪くなるのも避けられます。
じゃがいもなどの根菜類はあまり小さく切りすぎてしまうと逆に火が通りにくくペーストやマッシュ状にしづらくなるため、大きめに切り火を通すようにしましょう。
カット済みのじゃがいもを冷凍保存する方法
使いやすい大きさにカットして、加熱処理して冷凍保存する方法です。調理する時には、下準備が済んでいるので手早く料理ができます。
・洗って皮をむき、カレー用やフライドポテト用など、使いやすい大きさにカットする
・水に浸してアク抜きする(10分程度)
・じゃがいもを食べられる状態に加熱処理し、冷ます
・キッチンペーパーなどで水分を取り、フリーザーバッグに平らに並べるようにして入れる
・急速冷凍の機能や温度設定などを調節して、低温で急激に冷凍する
加熱処理は鍋で茹でる、電子レンジ、蒸し器などどんな方法でも大丈夫です。水分をよく拭き取ることと、じゃがいもを重ねないようにフリーザーバッグに入れることが、くっつかないポイントです。
金属の容器やアルミホイルに乗せると急速に冷凍でき、おいしさを保ちやすくなります。
ペースト・マッシュ状にして冷凍保存する方法
ペースト状やマッシュ状にして冷凍保存する方法です。コロッケやサラダが手軽に作れます。
・洗って皮をむき、つぶしやすい大きさにカットする
・水に浸してアク抜きする(10分程度)
・じゃがいもを食べられる状態に加熱処理する
・熱いうちにじゃがいもを潰しておく。ペースト状にする場合は、目の細かい網で裏ごしして、湯冷ましを少量ずつ加えてペースト状にしていく。または、水を少し入れてミキサーにかける。
・キッチンペーパーなどで水分を取り、フリーザーバッグに平らに入れる
・急速冷凍の機能や温度設定などを調節して、低温で急激に冷凍する
加熱処理は鍋で茹でる、電子レンジ、蒸し器などどんな方法でも大丈夫です。温かいうちに塩コショウで下味をつけておくと使いやすいです。フリーザーバッグに入れる時にラップで小分けにしておくか、フリーザーバッグの上から箸などで筋をつけて分けやすくしておくと便利です。
保存期間の目安
調理したじゃがいもは冷蔵庫では2~3日しか日持ちしませんが、冷凍保存すれば約1ヶ月保存が可能です。保存期間はあくまで目安ですので最後に紹介する“腐ったじゃがいもの特徴・見分け方”とともに参考にするようにしてください。
*じゃがいもの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。
じゃがいもの保存方法・期間は?常温・冷蔵庫・冷凍で日持ちするコツを紹介!
冷凍じゃがいもの賞味期限
冷凍したじゃがいもの保存期間は1ヶ月程度ありますが、解凍後に黒く変色したり、賞味期限として不安を感じることがあります。腐ったじゃがいもの見分け方を紹介しますので、参考にして下さい。
解凍後に黒く変色
じゃがいもにはチロシンというアミノ酸の一種が含まれています。このチロシンが空気に触れて酸化するとチロシナーゼという酵素が働きメラニンに変わります。
メラニンは黒い色素なので、じゃがいもが黒く変色する原因となります。冷凍状態では酸化しませんが、冷凍庫から出すと酸化が始まり黒くなることがあります。
腐ったじゃがいもの
黒く変色したじゃがいもが腐っているかを見分けるにはどうしたら良いでしょうか。悪くなっていて食べるには適さないじゃがいもの特徴を見てみましょう。
・大量の芽が出ていて、緑色になる
・触るとフニャフニャして柔らかく、皮がしわになっている
・カビのような臭いがしたり、カビが生えている
・黒っぽかったり、赤っぽく変色している
・酸っぱい味がする
・茶色っぽい汁が出る
多少柔らかくなったり、小さな芽が出始めた状態では食べられなくはないですが、このような状態になったら腐っているので食べないように注意が必要!
まとめ


じゃがいもは正しい保存方法を知ることで、じゃがいも料理を作ることができます。
じゃがいもはそのまま保存することができます。
たくさんじゃがいもをもらっても使いきれずに、腐らすこともあるため注意が必要!